別名、美と水の国。水が豊富で自然も豊か。芸術に力を入れており、数多くの芸術家や音楽家を輩出している。
アンネリーゼとヴィルフリートはこの国の王家。クララは男爵令嬢。ギルベルトは中流家庭の少年。
国民は主に魔力を持った人間。これは彼らの先祖がエルフや魔族と交わったことがあるため。今ではエルフも魔族も数が少なくなったため異種間の交際結婚は全くと言っていいほどない。
国民が魔力を持っているのだから、王家も魔力を持っていないといけないという考え方で、王家の子は17歳までに魔力を発現しないと処分されるという決まりができた。
エストレージャ王国に属するエルフの里。エストレージャ王国の東にある巨大な森がそうであり、中心には大きく美しい水晶がある。この水晶がエルフの魔力の源。昨今では純粋なエルフというのは珍しく、最近では先祖が一度だけ人間と交わっていたりだとか、エルフと交わり生まれた人間の中でも異様に魔力の強いものが住む里となっている。
あまり知られていないが水晶にも寿命があり、寿命が来る度に、魔力の強い純粋なエルフを生け贄として捧げるという風習がある。
エストレージャ王国の西にある帝国。軍事や武道に秀でており、国民も真面目な気質のため王家への忠誠も厚い。レオンハルトは次期国王であり、国民からの人気も高い。水面下では次期女王としてエストレージャ王国のアンネリーゼを推す革新派と、国民から嫁を取るべきだという保守派が対立している。
国民は全員人間であり、魔力は全くない。王家は紅い乙女エリュティアの子孫であるという言い伝えがあり、そのため人間の身で魔力を持っていると言われている。事実や如何に。王家が人間の身で魔力を持っているのは確かなので、制御印として、王家は皆どこかしらに刺青が施されている。
エストレージャ王国、軍事帝国マルティウスの北にある小さな島国。どの大陸にも属さない唯一の国。君主制ではなく民主制。人間のみで構成されており、人外を好まない。そのため島を出る人は少なく、また人外には厳しい入国制限がなされている。軍事帝国マルティウスとは友好関係にあるが、レオンハルトの嫁にアンネリーゼが来ることには反対。
魔法の代わりに科学が発展しており、特に首都の辺りは常に明るい。別名、「眠らない国」。